無愛想のススメ
第1章|自分との付き合い方
- 無愛想になるとは,他人がどう思うかではなく自分がどうしたいかを大事にする,ということ.
- 愛想が良い人は,嫌われるのが怖くて愛想を良くしている.
- 嫌われないことを最優先にすれば,人生は上手くいかない.
- 無愛想になるとは,自分が「人生の舵を握る」ということにほかならない.
- 自分基準で生きるとは,他人の「基準」に合わせない,ということ.
第2章|他人との付き合い方
今,世間からバッシングを浴びている有名人は,第一印象を良くしようと懸命に努力してきた人たちではないだろうか.
しかし,その努力はいつまでも続けられるものではなく,ふと気が緩んだときについ出てしまった自分の一部の姿を叩かれているのではないだろうか.
逆に,今活躍している人たちは,無理に印象を良くしようと努力せず,悪いところを晒け出して自然体で生きているように見える.
無愛想に生きるとは,自然体で生きるということ.
無愛想な人は,第一印象は良くない.そもそも良くしようなどと考えていないから当然だ.
無理に良い印象を与えようとするのではなく,「自分はこんな人間です」と地を晒してしまう.
良い印象を与えることよりも,自分自身でいることを大事にする.それが無愛想で生きるということだ.
- 誰かが誰かを嫌うのは,嫌う側に嫌う理由がある.
自分には自分の与えられたものがあり,与えられた役割がある.
自分に与えられなかったものを嘆くのではなく,与えられたものを喜ぶ.与えられたものを最大限に活かせばいいのだ.
魅力的であるとは,無愛想に己を活かし続けるということ.他人がどうこうではなく自分に与えられたものを活かそうとする姿勢それ自体が人を惹きつけるのだ.
第3章|時間との付き合い方
- 大事なことは,「誰と一緒にいないか」を決めること.
- 愛想を良くして,本当は一緒にいたくない人と一緒にいればいるほど,自分が本当にしたいことができなくなる.
- 本当につながる人とは,会わない期間があったところで,つながってしまうもの.
- 無愛想になることで,本当に自分が心惹かれていること,やりたいことに時間を使うことができるようになる.
- 好きなことに打ち込み,自然にその分野について上達するようになり,人生が前に進んでいく.
- 無愛想になればなるほど,自分は誰に会いたいのか,誰と一緒に時間を過ごしたいのかがよく分かるようになり,時間もたっぷりあることで,その人との時間を楽しむこともできる.
- 無愛想になることで時間を作り,自分の心の声が聞こえる余裕が生まれてくれば,人生は良い方向へ進んでいくもの.
- 本質的ではないこと,どうでもいいことは,積極的にスルーする.
第4章|仕事との付き合い方
好きなこととは,問いを持ってしまうこと.そう考えてみてほしい.
誰に言われるでもないのに,なぜかそこに問いを持ってしまうこと.
よく考えてみれば,その道のプロフェッショナルと呼ばれる人がプロフェッショナルになれたのは,人よりも多く,深く,問いを持ってきたからだと分かる.
詳しくなるとは,自分なりの問いを持って答えを得る,ということだ.
- 好きなことが仕事になるのは,そこに問いを持ち続けられることによって他の人よりも圧倒的にその分野に精通するようになるから.
- 大事なことは,問いを持って答えを得る,ということをどこまで数多く,深く繰り返すことができるか.
- すぐに挫折してしまう人は,いつも他人と自分を比べている.
- だから,些細なことで傷つくし,凹んでしまう.精神的にダメージを負いたくないから,やめたくなる.
自分にできることを黙々とやっていこう.
第5章|夢との付き合い方
もしあなたが今,客観的に見て不利な状況にあるのなら.
その不利な状況を諦める理由にするのではなく,立ち向かい,奮い立つ理由にしてほしい.
もしあなたが今の状況から成功したとしたら.自分の望みを実現したとしたら.
誰にとっての希望になれるだろうか.誰を励ますことができるだろうか.誰の人生に影響を与えることができるだろうか.
苦しいときは,自分にそう問いかけてほしい.
あなたの成功は,あなただけのためのものではない.あなたの成功は,必ず誰かの希望になれる.だから,諦めるのではなく,奮い立ち,立ち向かおう.