考えすぎない

第1章|考えなくてもいいことを考えすぎない

1|小さいことは考えすぎない

ちょっとでも悪いことがあると、すぐに感情を害してしまい、あとを引きやすい人は、過剰反応しているのです。過剰反応しないためには、小さいことは軽く受け流せるようになれるといいのです。

「小さいこと」に、 "くよくよ" "イライラ" して暮らすより、「まぁいいか」と少し力を抜いて、ラクに暮らせるようになれたほうがいいでしょう。「小さいこと」に正しさや立派さを求めるより、いい意味での"いい加減"さがあったほうがいいのではないでしょうか。

小さいことを軽く受け流せるようになることが人間としての成長につながる、と考えてもよさそうです。

「小さいことだ。まぁいいか」とすませて、その分の時間とエネルギーを自分にとって「やりたいこと」をやるために使えるようになりましょう。

2|考えなければ問題ないことは考えすぎない

悩みやすい人の悩みのうちの多くは、実は自分さえ考えなければ大して問題ないことなのです。

現実問題はそのままでも、自分さえ考えすぎなければ問題ないことが多いのです。

解決しなくても(放っておいても)大して問題ないことは、できるだけ考えないほうがいいのです。

3|先の悪いことを考えすぎない

先の悪い状況を考えすぎずに、覚悟することで、勇気を出して行動できるようになりましょう。それがいい結果につながることのほうが多いはずです。

4|時が解決してくれることは考えすぎない

悩ましい気もちになった時に、「時間がたてば自然に解消する問題ではないか?」とよく考えてみれば、「(たぶん)そうだ」「そうかもしれない」と思えることがけっこうあるはずです。

「いずれは自然解消する」とわかれば、「だったら、今考えなくてもいい」「このことを考えるのはよそう」「もうちょっと我慢すればいい」などと考えることもできるでしょう。

時が解決してくれる問題は、できるだけ考えないように心がけ、その分の時間とエネルギーを自分にとって大切なことのために使えるようになりましょう。

5|やりたいことがあるなら考えすぎない

たとえば、多少問題があっても(やがて自然消滅する問題や、自分さえ考えなければいい問題なら)、「このことを考えるより、〇〇をやろう」。

こんなふうに、考えなくてもいいことで悩ましい時間を過ごす代わりに、やりたいことをやることで気分よく過ごせるようになれるといいでしょう。


第2章|どうしようもないことを考えすぎない

7|まだ先のことを心配しすぎない

不確定な将来のために今を不安な気もちで長い時間過ごさないように、「まだ先のわからないことで、今を不安な気もちで過ごすのはやめよう」「今を大切にしよう」と考えられるようになるといいでしょう。

8|相手の問題を考えすぎない

自分(がしたこと)を人がどう思うかは「相手の問題」です。もし、相手に対する悪意が自分になく、この程度なら言っても(しても)「ふつうは問題ない」と思うのなら、あとは「相手の問題」と考えてみてはどうでしょうか。

人の目や思惑を気にしすぎるのは不幸の元です。人が自分をどう思うかは「相手の問題」。自分にとって大事なのは、「自分が(相手と自分を)どう思うか」そして「どういう気もちで接することができるか」ではないでしょうか。

第4章|自分のことを考えすぎない

16|自分の欠点を考えすぎない

多くの欠点は自分さえ考えなければ、それほど問題ないはずです。欠点を直さなくても、大して問題なく生活できるでしょう。「自分にはこういう欠点がある」と認めた上で、「ここはこのままでいい(しかたがない)」と考えられればいいのです。

17|「自信がない」と考えすぎない

「(もう少し力を抜いて)ラクな気もちでやろう」「余計なことを考えずに、ただ続けよう」「完璧でなくていい。それなりにやればいい」「好きな歌(元気になれる歌)を口ずさみながらやろう」などと、その時々に自分の心を支えられるような考え方ができると、なおいいでしょう。

18|慢性的な問題を考えすぎない

改善できる可能性がある問題については、あせらずにじっくりと取り組んだほうがいいでしょう。そのためにやったほうがいいことを着実に続けることが大事です。無理な努力は長続きしません。時間をかけて少しずつ改善する努力を続ければいいのです。

第5章|物事を悪く考えすぎない

第6章|ヘタに考えすぎない

第7章|重苦しく考えすぎない

第8章|生活を大切にする

第9章|”考えすぎ”への対策