人は聞き方が9割

はじめに|話なんか苦手なままでいい

会話を上達させる一番のコツは、

「苦手な話し方を磨くことや、苦手な人との会話に使う時間を減らし、自分の大切な人の話を聞く時間を増やすこと」

ただこれだけです。

話をしっかりと聞くことで、まずは相手を理解し、相手の求めていることを投げ返しているだけです。

気持ちを理解してくれる、ただそれだけで人は救われます。そして、自分を理解してくれる人のことを、人は好きになります。

第1章|なぜ「聞く人」はうまくいくのか?

人の話を聞くということは、相手がどんな人で、どんなことを考え、どんな感情を持っているのかという情報を収集するということになります。

聞くことにより、相手が何を求めているのかをまず知ることで、相手の興味のある話題を展開することが可能になります。


どんなに間違ったとしても、温かく周りが聞いてくれる、という確固たる安心感を持つと、どんな人でも話せるようになる。

第2章|人に好かれる人の聞き方

「人は安心感をくれる人を好きになる」

これがこの本で伝えたい最も大きなテーマです。人は安心することで相手に心をひらきます。

だからこそ、人に安心感を与える人になるということが、人に好かれ、あなたの人生がひらけていく一番の早道なのです。

第3章|嫌われない聞き方

自分の心を明るい方向に導いてくれる人、自分のことを理解してくれる人、自分を温かく迎え入れてくれる人、自分の話をちゃんと受け止めながら聞いてくれる人のところに集まります。

第4章|「また会いたい」と思われる人の聞き方

同じ人間として、相手に対して敬意を持って話を聞くということは、とても大切なことです。

しっかりと向き合って話を聞くことで、どんな話からも自分自身の学びになることはいくらでもあります。

「この人は今、何を伝えようとしているのだろう?」「この人はどんな気持ち、どんな感情で話しているのだろう?」

相手の立場に立って話を聞くことができる人は、出会う人の数だけいろんなことを知ることにつながるのです。


「人ってな、孤独になると普通の判断ができなくなるんだよ。誰でも『自分はひとりぼっちだ』って感じたら物事を冷静に考えられなくなる。だから普通の人じゃ考えられないようなことをやっちゃうんだろうな」

自分の話を聞いてくれる人の存在は、まさに暗闇にいる人にとっては、出口を示す一筋の光になるのです。