小さく分けて考える

はじめに

この本の大切な部分は、大きな問題を「小さく分けて考える」ことで問題の中から本当に解くべき課題を見つけ、無駄なことをやらず、結果を出すことです。


うまくいっている人や組織は、一つの大きな目標に向かって、それをどうしたら実現できるか、その方法が適切に分解されており、無駄な仕事はしません。

たとえばグーグルはOKRという目的・目標を分解して管理する仕組みで大きな目標から分解して、個々の目標を決めています。


うまくいく人や、うまくいく組織にいる人は、今日取り組もうとしている仕事が、会社やチームの大きな目的や目標につながっていると確信できています。さらに、それが社会にどんな価値をもたらすかもわかっています。

このことは逆に、無駄な仕事をやらないということにもつながります。そして、あなたが仕事の達成感を得るためにも、仕事で結果を出すためにもとても大事なことになります。

第1章|小さく分けて考える「分解思考」

「解像度が高い」と言われるような人は、分解の精度が高く、だからこそ、適切な方法を選び、効率的に高い成果を出しています。


自分がやりたいかやりたくないか、約束したのかしていないのか、ということではなく、まずは正しく分解して最も効果の高いことをやる、効果のないものは見切りをつけて早めにやめるクセをつけることが重要です。

第2章|「分解思考フローチャート」で仕事の目標を達成する

「こんなに効率の悪いこと、やらなくてもよいのではないか?」「もうちょっと効率よくやる方法はないか?」

という視点は、常に持っておきましょう。


・今の仕事だけで結構大変なんだけど、これ本当にやらなきゃいけないの?

・この目標は何の問題を解決するの?

・ほかに方法はないの?何でこの方法なの?

・これをやると本当に達成するの?

ここまで分解していくと、一つの問題として、それをやることで達成すべき目標が見えていないことがわかります。

常にキャリアの選択肢を持っておこう

一つの道にこだわっていると、途中でその道が寸断された時に立ち往生してしまいます。

だから、常に複数の道を選択肢として確保し、すぐに別の道に跳び移れるようにしておくことが大事です。

第4章|仕事で使える様々な分解

「なぜお客さんはうちの会社の商品を買ってくれているのか」という購入動機が曖昧なままだと、よかれと思ってはじめた取り組みが真逆の効果を生むことにもなりかねません。

購入動機でお客さんを分解し、どの購入動機のお客さんを最も重視すべきなのかを定め、そのお客さんが買いやすい方法を提供していく必要があります。