複業の思考法

序章|100年も働けません

  • どんな人も人生においてリソース(資源)は限られている
    • そして、その資源をどこに投資するかで人生が変わる
    • ざっくり言えば、「選択と集中

周りに合わせるのではなく、自分で調べて、自分の頭で考え、自分で決めたからこそ、私はいまこのステージにいられるのです。

自ら情報を取り、自分が勝てるフィールドで戦う。そうすれば、どんな人でも圧倒的に優位な状態で人生を歩めます。

  • 確実に言えるのは、これからは、自分の人生を自らの手で設計する「キャリア構築力」が必要になってくるということ。
    • 言い方を変えると、「環境を変える力」

優秀なエンジニアは、自分がいまよりもっと活躍できる場所へ転職を繰り返します。同じ会社で技術を極めるのではなく、条件面だけでなく、会社の格や人材のレベルが高い環境に自分をもっていくことで、スキルを向上しています。

「3、4年同じ部署にいるなあ」「いまの会社でずいぶん長く働いている」「俺、成長してなくね?」

と感じている人がいれば、環境をまずは変えてみることをおすすめします。人生を変えるために誰でもできる、簡単な方法です。


第1章|働き方に、正解はありません。

エンジニアを志すアメリカの学生は、じつにしたたか。コンピュータサイエンスを専攻し、2、3社のインターンシップに行き、1年くらいの実務経験を積みます。日本はとりあえず会社に入ってから社員を育てようとするので、スタートダッシュが遅くなる。気づけば30代になり、慌てて転職するといった人が続出するのです。


シリコンバレーという「箔」がついたソフトウェアは、世界中で売れます。一方、日本でつくったソフトウェアは、ほとんど日本でしか売れません。市場の大きさが圧倒的に違うからです。

たとえば、同じソフトウェアを日本とアメリカで開発したとしましょう。日本製品が日本の市場で1000万円分売れるとしたら、シリコンバレー製品はその10倍の1億円分は売れるでしょう。この違いがエンジニアの年収格差を生むのです。

このたとえ話からわかるように、収入や労働時間の多寡は、個人のスキルだけでなく、いま働いている企業がどれだけ大きな市場をもっているか、といった環境によって左右するのです。「市場の大きさ」とはいわば「ビジネスのうまさ」。

日本では「努力の過程」が評価されることが多いでしょう。しかし、同じ努力をしても、身を置く環境によって報われる結果は異なります。


日本企業のチームワークを高めるためには、個人の専門性を高めていくこと、そして無駄な人事異動をなくすことが必須です。

個人のスキルがあまりにも広く浅く、スキルが見える化されていないと、役割分担ができずに非効率な働き方になってしまうからです。

企業側からしたら「さまざまなスキルを身につけてもらいたい」といった意図があるのだと思いますが、一人の社員を囲い込むだけの施策で、チームや会社の全体最適化がなされていないことは明白です。


第2章|文系でもプログラマーになれます。

  • 自分に与えられた仕事だけをしていたら、その範囲でしか自分のスキルは磨かれない。


第3章|明日から、シリコンバレーで働けます。

  • チャンスのときに飛び込める準備がない人は、チャンスを失う。


第4章|YouTube動画は昼休みにつくりなさい。

  • 2つの副業の違い
    • 発信型副業
      • 努力次第で収入を増やせる
      • 撤退しやすい
      • 自分で時間をコントロールできる
      • 規模が大きい仕事は請け負いにくい
    • 起業型副業
      • 規模が大きい仕事を請け負える
      • 投資を募りやすい
      • 時間をコントロールされてしまう
      • パートナーとの相性によってリターンが変わる


第5章|ラクして一番になれます。

  • リサーチ力が、実力差にも繋がる。
    • 調べることは誰でもできる行為だが、誰もが面倒くさがってやらない。
    • リサーチすればするほど、周りと差をつけることができる。

徹底的に調べて情報を集めることは大事です。でも、それだけでは、あまり差はつけられません。

自分が勝てそうなところを見つけて、リソースを投下する。これが大事です。


スタートダッシュの差が、後々大きな差になる。スポーツも仕事も、ブルーオーシャンに向かってフライングしてスタートを切れたほうが、成功の確率はぐんと高まる。


副業成功の秘訣は、自分が主導権を握る。これが鉄則です。