雑談の一流、二流、三流
Chapter1|雑談のはじめ方
人間は自分のことを一番意識している.そして自分のことが一番話しやすい.むしろ話しやすいと思っている.一流の人は,そこを明確に理解しています.
- 一流は,相手に焦点を当てることからはじめる
- 相手が話題の中心になるように話を振る
- 実は会話の主導権を握っているのは,話している側ではなく,質問をしている側.
- 上手に質問を使って,相手から会話を引き出し,会話をリードしている.
ビル・キャンベルは,コーチングをするときに必ず,
「How are you? What are you working?(調子はどう?今何に取り組んでいるんだい?)」という質問から入るそうです.
質問をして先手を取る.質問された人は必ず答える.このシンプルな法則を一流は徹底しているのです.
Chapter2|話の広げ方
- 「ということは」「そうすると」「ちなみに」,これらはすべて話を進める接続詞.
一流は聞くのもうまいですが,話させることが超絶にうまいです.上手に接続詞を使って,どんどん会話を引き出します.そして「またこの人と会いたい」という気持ちを醸成させているのです.
- 一流は,ほめポイント+ワンポイント(例:何か秘訣があるんですか?)で話を膨らませる.
Chapter4|雑談の盛り上げ方
- テレビCMは大体15秒か30秒で構成されている.
- なぜなら人間は興味がないことに関して,30秒くらい経過すると急激に集中力が落ちるから.
- 二つの法則:
- 人間は,自分が話したいことを話したい
- 人間は,自分が聞きたいことを聞きたい
- 興味がない話を10も20も続けられても,まったく相手に響かない.
- しかし,人間は自分が興味のある話だと何時間でも話せるし,何時間でも聞ける.
Chapter5|相手の懐に入る方法
- 自分のいいところも悪いところも,ありのままにさらけ出すと,相手が警戒心を解き,自分のことを信頼してもらいやすくなる.
- 「何だか助けたくなる」「支えたくなる」と思われる人は,年配の方からかわいがられ,助けられ,他力をお借りして永続的に成功していく.
- あえて隙を見せる.あえてマイナスをカミングアウトする,弱みを見せる,いじられる.
年配の方とお話するときは,「どうしたら,そのように?」「なぜ,そんなに?」「もう少し詳しくお聞きしてもよろしいですか?」などを使って,経験則を引き出して,自身の教養も広げてみてください.
Chapter7|雑談がうまい人の心構え
- 無知の知:「知らないことを自覚すること.これがよりよく生きるための指針である」
- 自分が話すことについて見通しが立っているときは,うまく話せる.
- 一流と言われる人には,呼吸や瞑想を取り入れている人が非常に多い.
- 成果を出す人は,「普通にできること,しかし価値があること」に注力している.
- 常に,「どんな会話をしたら相手が心を開いてくれるか」「相手が求めているものは何か」「相手が喜んでくれるものは何か」などを徹底的に研究している.
- 数々の成功者が必ず持っているもの,それは「問題意識」
- エネルギー値の高い人は,問題意識が強烈に高い.