(無)意識のすゝめ
(無)意識のすゝめ: 苦手がなくなる!意識するほど動かない「自分の心」の操作術
- 作者:伊藤 丈恭
- 出版社/メーカー: ぱる出版
- 発売日: 2019/08/27
- メディア: 単行本
はじめに
- 「心は直接操作はできない」
- 心を直接操作することはできなくても,心の大部分を占める無意識を誘導することによって緊張をとり,集中することはできる.
第一章 すぐ緊張してしまう人へ
- 理性が強くなると,無意識の領域まで影響が届きにくくなる.
- 緊張していると感じる部位を,意識して緩める.
- 真面目な心は微かなプレッシャーを生む
- 笑いたいから笑うのではなく,緩めるために笑う.
- 自分の現状と理想の間のギャップによる葛藤が大きいほど緊張は高まり,強くなる.
- 緊張をとるには,現状と理想の間のギャップを外して,葛藤を取り除いてしまえばいい.
- 葛藤を取り除き,現状の自分が自己ベストなのだと諦めてしまえば,すごく楽になれるし,失敗したとしても傷が浅くなる.
- 思考(意味を探したり,効果を確認したりして理性を働かせる)のスイッチが入ったら無意識の感情や欲求を外に出すフタが閉まってしまう.
第二章 プレゼンや営業が苦手な人へ
- ハードルを下げたほうが結果的にはうまくいく
- 失敗したときの言い訳を前もって考えておいたり,失敗することを前提で次の手を考えておけば楽になる.
- 緊張しないコツ:
- 練習で慣れる
- 今の自分を否定しない
- うまくやることを諦める
- ハードル(目標)を下げる
- 成功したいなら成功したいと思わない.緊張をとろうと思うなら緊張をとろうと思わない.
第三章 なかなか集中ができない人へ
- 無意識でやっていたことを意識的にできるようにする
- 論理的な集中力は,対象に興味を持ち,謎や疑問を見つけ,分解していくことで深めることができる.
- 集中すればリラックスできる
- 理想の自分と現実の自分との落差に凹むことで,葛藤が生まれ,緊張が生まれる.
- まず理想を諦めてハードルを下げ,気楽にする.
第四章 なぜ「アイゼ・アプローチ」は効果的か
- ふだんから感性を伸ばすためには,映画だけでなく読書もお勧め.
- 賢い人は,多くの本を読んで知識を得ているから賢いのではなく,読書自体を楽しめるから賢いのであって,知識はそのオマケ.
第五章 いつも前向きがしんどい人へ
- ポジティブだけを重要視せず,ネガティブを上手く活用したほうが仕事や生活に良い結果をもたらす.
- 一流のポジティブ:
- 失敗を笑い話にできる人
- 失敗のおかげでかつてない体験や発見ができたと考えられる人
- 新しい教訓として次に活かせると得した気分になれる人
- 一流のネガティブ(謙虚さ):
- 緊張はなくならないし,集中しようと力むほど集中できない,と諦める
- すべてを受け入れる
- ハードルを下げる
- 最初から満点を目指すのを潔く諦め,ハードルを下げて臨めばいい.
第六章 仕事と人生をもっと楽しみたい人へ
- 方法は一つではないし,絶対でもない.一つだけだと思うと,頭を使わなくなる.