英語で説明する全技術
Introduction
ゴールドマン・サックスで学んだ「伝わる英語の秘密」
- 説得力ある説明の基本は,「大中小の法則」.
→ 大きなことがらから話を始め,少しずつ具体的なことに話を進めていく.
→ 大項目(紹介)→ 中項目(レイアウト)→ 小項目(動きを表現) - わかりやすい説明というのは,図を見なくても聴いただけで状況が分かる説明.
- 大中小フレームワークは,ゴールドマン・サックスだけでなく,マッキンゼーといった一流コンサルティングファームでも,提案資料やスピーチを考える際に使われている.
- 本書では,大中小の項目を自己紹介や状況報告,あるいはプレゼンに応用していく方法を具体例に紹介する.
chapter1
ゴールドマン・サックス式 捨てるべき3つの学習
section1 「英語を話す」を捨てる
- 情報過多の時代で大切なのは,「何をやるか」ではなく,「何をやらないか」.
- 「話す学習」「文法学習」「音声学習」から「シンプルな英語で論理的に話す」訓練へのシフトが必要.
- ネイティブのように英語を話そうとするのをやめる.
→ 優先順位を考える. - 発音や語彙などへの執着を捨て,とにかく,大中小に当てはめて話すことに集中する.
section2 「英文法」を捨てる
- 大中小の法則に従って英語を話していれば,文法に多少の間違いがあっても相手はまったく気にならない.
section3 「音声学習」を捨てる
- 全神経を集中させて英語を全て聞き取るという習慣はやめる.
- リスニングでも,大中小の法則を意識して聞き取る.
→ 大:何について話しているのか
中:どんなカテゴリーに分かれているのか
小:具体例はどんなものがあるか - どんな構成で,何を伝えようとしているのか,という点に集中して聞く.
chapter2
わかりやすく説明する基本
section1 なぜ,大中小でなくてはいけないのか?
- 日本人のコミュニケーション文化は,「細かく言わなくてもわかってくれる」ことを前提にしている.
→ 誰にとってもわかりやすい説明が必要.
section2 「大中小」の法則を使うコツ
- 全体の様子を伝えたあとに,主観的な印象を伝える.
- 抽象度が高いものから抽象度が低いものへとフレームワークを形成すると,内容が相手に伝わりやすくなる.
chapter3
2次元の図やグラフをわかりやすく説明する
section2 ピラミッド図を「大中小」の法則で説明する
- 大項目:これから説明することの概要をまず説明すると,相手が全体像をとらえやすくなる.
- 中項目:各カテゴリーの概要を説明する.
- 小項目:各カテゴリーの詳細を説明する.
section3 マトリックス図を「大中小」の法則で説明する
- Whileは,前後の文章をつなげて「(〜後文〜)の一方で(〜前文〜)」と表せる便利なキーワード.
chapter4
3次元の図や写真をわかりやすく説明する
section1 3次元の図を説明する
- 右や左,奥行きに関する表現
右端:right side,手前側:near side,向こう側:far side - 上下に関する表現
一番上には:on the top,地面・床:on the ground,
右奥上方:on the upper right back side,後方中央側:in the middle of the back
section2 資料の空間を説明する
- 1:top left in the paper
2:middle left in the paper
3:bottom left in the paper
4:top middle in the paper
5:center in the paper
6:bottom middle in the paper
7:top right in the paper
8:middle right in the paper
9:bottom right in the paper
- 上下のポジションを伝えてから,左右の単語へとつなげる.
→ 資料の左/右上:top left/right
→ 資料の左/右下:bottom left/right - 上/下から2番目:second form the top/bottom
- どこを説明しているか明確でなければ,相手はすぐにわからなくなってしまう.
- 相手の意識を正確に誘導する.
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