世界で活躍する日本人エリートのシンプル英語勉強法
Introduction
なぜ、いま英語勉強法を書いたのか?
- 信頼関係が一番大切.信頼関係とは自分の言葉で伝えて初めて築けるもの.心を通わせるには,自分の言葉で伝えることが大切.
- 英語を身につける過程,学ぶプロセス自体にも大きな意味がある.英語を学んでいる人で後ろ向きな人は見たことがない.
- ゴールドマン,マッキンゼーで成果を出す人は,日本語アクセントの残る英語で,聞き慣れた単語や表現のみを用い,ゆっくりと手短に話をする,人が多い.
- 「用件をまとめて,簡単な単語や表現のみを使い,しっかり伝える」というスタイル.
- 日本人が身につけるべきは,「シンプルな英語」.
- 目の前の学習アプローチを信じて取り組む.これを忘れてはダメ.
CHAPTER1
なぜか英語が
身につかない人の
5つの誤解
- 英語と日本語を「1対1」で暗記してはいけない.
→ 辞書で調べたときは,必ず複数の意味に目を通し,その単語をイメージでとらえる習慣をつける. - スキマ時間ではなく,まとまった時間を確保して短期集中的に基礎力を身につける.
→ 英語学習の時間をきっちりと確保する. - 英語学習の優先度を引き上げる.
→ 「暇だから取り組む」から「かならず取り組む」へ.
CHAPTER2
英語は「伝える」
ためにある
- 英語は「メッセージを伝える」ためにある.
- 結論からまず述べる.その後に根拠を示す.
- 簡単な英語でシンプルに表現する.
➀結論が明確で,短く,わかりやすい
➁論理が明確で,ストレート
➂簡単でわかりやすい語彙 - 結論を明確にして,まず最初にハッキリと伝える.
- 「私が言いたいのは◯◯だ」とシンプルに伝える.
- 堂々としていよう.リスニング力を高めよう.
- 相手が話をするときは,冷静に相手のペースで聴く.(アウェイの試合は,勝ち点1を確保する.)
自分が話をするときは,堂々とこちらのペースで話す.(ホームの試合は,勝ち点3をもぎ取る.)
CHAPTER3
「シンプル英語勉強法」
の全貌
- 「大量のインプット」と「少量のアウトプット」
→ 「話す」「書く」を続けながら,「聴く」「読む」をたくさんする. - インプットする英文は,内容が理解できるものであること.
- 「だらだら3年」ではなく,「集中して3ヶ月」勉強する.
- 「チャレンジステージ」とは,英語の習得に手応えを感じ,英語のコミュニケーションに対して自身がつくことで英語学習に一層前向きになり,将来のキャリア像も一回り大きく描けるようになる段階.
→ 「超えた!」という感覚. - どこかのタイミングで,英語学習が好きになってしまう.これが英語力を高めていく鍵.
- 集中して取り組もう.その投資には必ずリターンがある.
- 常に「シンプルに伝える」という最終ゴールを忘れない.
CHAPTER4
「ブロークン」
でもいいから
とにかく話す
- 自己紹介文を予め決めておく.
1. 名前 2. 出身地 3. 趣味,興味 4. 家族 5. 仕事内容,会社 6.具体的にどんな仕事をしているか
CHAPTER5
正しい発音を
「まず頭で」理解する
- 音読を行うことで,「前から理解する力」がアップし,速読力が高まる.
- LとRの発音は,英語ではまったく別の音.
- 「破裂音」をマスターすれば,「カタカナ感」がなくなる.
- 英語と日本語では,「口を開く大きさ」「息をお腹から出す量」「舌を前後上下に動かす度合い」が,まったく異なる.
- 辞書で英単語を調べるときに,かならずアクセントの位置,音声を確認する.
- リスニングができないのは,耳がついていけないのではなく,「どんな音で発せられるのか」という理解がないから.
- シャドーイングをする際は,自分の表情や姿勢なども意識すると効果的.
- 音読とシャドーイングの努力は,裏切らない.
CHAPTER6
英文を「前から」
解釈しながら読む
- 難解な英文であっても,まずは,「主語」と「述語」を理解する.
→ 読めないことを「知識不足」のせいにしない. - 主語と述語がわかれば英文の8割は理解できる.
→ 主語と述語をマーキングする. - 「単語の意味から類推」していくのではなく,「英文の骨格から全体像をつかむ」.
- 英文を「前から」読むクセをつける.
- 英文を日本語の語順に変換して理解するのではなく,英文を前から順々に理解していく.
→ スラッシュリーディング - 同時通訳者さながらの「英文構造の把握力」と「前から意味を解釈していく力」が必要.
- 「英語→日本語」という直訳ではなく,英語をイメージで捉えるようにする.
CHAPTER7
「音読とセットで」
ひたすら聴く
- 「結論は何か」「発言の要旨は何なのか」を読み取る力が必要.
- リスニング力をアップさせるために,発音を身につける.
- 「前から力」を鍛えれば,ネイティブスピーカーがどんなに早口でしゃべろうとも,意味を解釈していくことができる.
- 英文を読むときに,英語の語順通り前から理解していく訓練をしてさえいれば,英文を聴くときにも前から意味を解釈できるようになる.
→ リスニング力は,ひたすら聴くことで高まるのではなく,しっかりと正しく「読む」ことで高まる. - 「要は何が言いたいの?」という視点を持ちながら耳を傾ける必要がある.
- 音読をする際には単に読み上げるのではなく,以下の3点に注意して丁寧に音読をすることが大切.
➀個別の発音および音と音のつながりを意識する.
➁英文の切れ目,構造を意識しながら,前から解釈する.
➂パラグラフにおける要旨を意識しながら一文を読む.
CHAPTER8
結論と根拠を明確にして
「ロジカルに」書く
- 大切なのは,「聴いていてスッと納得できる,シンプルだけれど説得力のある結論と組み合わせ」であり,それこそが,「シンプルに伝える英語」.
- 意見を述べるときは,「明確な結論」と「その根拠」を伝える.
- 常日頃からさまざまな事象に対して「自分ならどうするか」を自問しておくと,いつでも自分の立場を明確にできるようになる.
- 「自分ならどうするか?」は「シンプルに伝える英語」を身につけるための呪文のようなもの.
CHAPTER9
かならず「フルセンテンスで」話す
- 会議の場では,議論が深まり,新しい気づきや視点をもたらすような質問も,とても価値ある貢献とみなされる.そのため,質問力はとても大切なスキル.
- 質問されたら,必ずフルセンテンスで答える.Yes,Noだけですませない.