1分で話せ
1分で話せ 世界のトップが絶賛した大事なことだけシンプルに伝える技術
- 作者: 伊藤羊一
- 出版社/メーカー: SBクリエイティブ
- 発売日: 2018/03/14
- メディア: 単行本
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序章
そもそも「伝える」ために考えておくべきこと
- 人は,あなたの話の80%は聞いていない.
- 自分が話したことが,すべて相手の頭の中に残っているということは不可能.
- 「プレゼン力」とは,人前で発表するスキルでも,話すスキルでもない.人に「動いてもらう」力である.
- 1分で話せるように話を組み立て,伝える.
→ 5分・30分・1時間で話すべきことでも,まずは「1分で話せるように」話を組み立てる.
第1章
「伝える」ための基本事項
- 「相手を動かす」これをまず明確に意識する.
- 聞き手をどういう状態にもっていくことがプレゼンのゴールなのかを明確にする.
→ 理解してもらうだけで十分なのか?行動してもらう必要まであるのか? - いくらきれいに資料が作れたとしても,いくら流暢に話ができたとしても,結局相手が動かなければ意味がない.
第2章
1分で伝える
- 自分の中にある「知識」と自分の外にある「情報」を組み合わせて,「結論」を導き出す.
- 外が曇っているという「情報」× 曇のあとは大抵雨になるという「知識」=「雨が降りそうだ」→「傘を持っていこう」という「結論」が導かれる.
- 結論を出すための黄金の質問は,「だから何?」「本当か?」「ファイナルアンサー?」
- プレゼンは相手に「動いてもらう」ために行うもの.
- だから,どちらに向かうのか,動いてもらう「方向」を出すのが結論である.
→ ベクトルを提示する.
- プレゼンでも資料でも,みんな,「文字が多いのはわかっている.でも,どれも必要な気がして削れないので,そのまま出す」という方が多い.
- 聞き手は,必要最低限の情報しかほしくない.
第4章
1分でその気になってもらう
- 聞き手にとってのメリットを提示する.
- 結論に対し根拠を3点上げる(ピラミッド型),しかも短めにとなると,どうしてもその根拠は抽象的になる.
- そこで,それをもう少し具体的な言葉で説明する.(例えば...)
- 「結論」→「根拠」→「例えば」の3段ピラミッド.
第6章 「伝え方」のパターンを知っておこう
- 「正しいことを言うだけ」では,相手は動かない.
- 聞き手が,あなたが設定したゴールまで動いてはじめて,あなたの目的は達成する.
- 相手が動いてなんぼ,相手は動いたか,成果はそれだけではかられる.それ以外のことは重要ではない.
- 主張と根拠を準備するのも,資料をブラッシュアップするのも,話す練習をするのも,同じように大事.
- 自身を持ってプレゼンするためにも,圧倒的に練習を繰り返す.
第7章 実践編
- 「ロジカル」なだけでは伝えられない.
- 「今あなたの話を聞いている,目の前の相手」に「声を届ける」ということを意識する.
- どんなにベテランなミュージシャン・俳優であっても,リハーサルはする.
- 何度も練習し,録音し,使う言葉を変え,声のトーンを変え,間合いをとりながら,こうしたら伝わるだろうか,このように話したら聞き手は動いてくれるだろうか.そのように悩みながら,試行錯誤しながら練習し,それで本番を迎えるということをやればいい,他のプロフェッショナルがそうするように.
- やれば上達するし,やらなければ上達しない.それだけ.