誰もが人を動かせる!

はじめに|リーダーシップは身につけられる!

  • リーダーシップの機能を端的に言うと、共同体のために「人を動かすこと」
    • グループ全体としてベストに近づくように人々を動かす力。
    • 相手に影響力を行使して、その人を動かして共同体の目的を達成する確率を高める力。

実は、リーダーシップの強弱は、"才能"よりも、その土台となっている"欲の強さ"で決まっています。その人が、どうしても成し遂げたいことがあるかどうかが、すべての始まりであり、何よりも大切なのです。何が何でも成し遂げたいならば、考えるし、工夫するし、行動します。リーダーシップが身につけられるかどうかの分岐点は、成し遂げたいことを見つけられるか?に、ほとんど懸かっているのです。

  • 生まれ持った「特徴」に、必要な「経験」と、適した「環境」が合わさると、誰であってもその能力は劇的に成長する。

個人的なリスクやしんどさを背負ってでも、己が信じることをやり遂げた先にある全身の毛穴から興奮の針が噴き出すようなあの感激を知っている、そしてそのことを脳が覚えている、だからもっと世界を変えたくなって脳がもっとその感覚を覚えていく、だからもっと大きな挑戦を求めるようになる...。生まれつきの"勇者"はいません。そういう"ある領域の経験"のループを回している人が、"荒馬に乗れる"人になっていくのです。


第1章|リーダーシップは"特別な人"の能力ではない

1|それは生まれつきではなく、意識して、身につける力である

  • ビジネスパーソンは能力の特徴によって、大きく3つの属性に分類できる:
    • T型(Thinking:思考力を強みとする人)
    • C型(Communication:伝える力や人々と繋がる力を強みとする人)
    • L型(Leadership:人々を統率して動かす力を強みとする人)
  • リーダーシップは、生まれつきの特徴で決まっているのではなく、本人が意識して経験することで後天的に育つもの。
    • リーダーシップとは、共同体のメリットのために個としてのリスクやコストが常に伴うもの。
    • したがって、リーダーシップ行動を定着させられるかは、自己保存にとって何らかのプラスに働くという脳内回路、どれだけ多くの成功体験を獲得して定着させられるか?ということに懸かってくる。

あまりにも"泥臭い"過程を知らず、想像すらできない凡人は、彼らは生まれつき特殊能力を持った「天才」として自分とは別次元に区別しているだけではないでしょうか?もしかして"完全に別物"にしておかないと、この世界のあらゆるジャンルにおいて、比較すると劣等感でこちらが耐えられなくなるからでは?

超一流の人々の正体は、"泥臭い努力を継続できる人"で間違いないと私は確信しています。

  • どんなスキルでも強みでも、身につけることを明瞭に意識しないと磨くことすらできない。

2|「T型」と「C型」のリーダーシップ


第2章|「人を動かす力」の根源は「欲の強さ」である

誰にとっても大切なことは、自分が持って生まれた特徴をしっかりと理解して、自身の強みを活かしながら伸ばしてキャリアを切り拓いていくことです。

ただ自分の属性を知り、その特徴が強みになる環境(職能や職場)へ泳いで、自分らしさを強みに変えて集中的に伸ばしていく...。

  • T属性の人が優れたリーダーになるためには、そのリスク回避思考の重力から意識的に脱出できるようになる必要がある。
    • そのために2つのことを明瞭に自覚する必要がある:
      1. "慎重さの重力"を突破するのに十分に強い「欲」の対象を見つけること
      2. メンタルをストレスに慣らす覚悟を固めること
  • T属性の人が、強力なリーダーになるチケットを手に入れられるのは、どうしても成し遂げたいことが見つかった時。
    • 強い"成し遂げたいことへの欲求"が、極めて優れたリーダーにする。


第3章|欲が足りない人はどうすればよいのか?


第4章|日本人のリーダーシップはなぜ育たないのか?