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Think clearly

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法

Think clearly 最新の学術研究から導いた、よりよい人生を送るための思考法


はじめに

  • 何かを考えるときには,しっかりとした思考の道具や枠組みを持っていなければ前には進めない.たとえ,どんなに時代が変化しても,どれほど人間が進化しても.
  • 「思考の道具箱」は,雑多な知識よりも,お金よりも,コネよりも,人生にとっては大切なものである.

私は実際に,毎日毎日これらの思考の道具を使って,人生で直面する問題や課題を克服してきた.

どれも自信を持っておすすめできる道具ばかりだ.

というのも,こうした思考の道具を使うようになってから,私の人生はほぼすべてにおいて上向きになったのだ.


1|考えるより,行動しよう

「思考の飽和点」に達する前に始める
  • 何を書くかというアイデアは,「考えているとき」にではなく,「書いている最中」に浮かぶ.
    • ある製品が市場に受け入れられるかどうかは,市場調査によってではなく,製品をつくって市場に出してみてからわかる.
  • 「考える」だけではだめで,「行動」しなければならない.
  • 時間とともに新たに得られる認識はどんどん小さくなり,すぐに思考は「飽和点」に達してしまう.
    • それ以上長く考えても意味がない.行動を起こさなければ,新たな気づきは得られない.
  • 思考の飽和点をとっくに過ぎていても,つい考えすぎてしまう.どうしてだろう?それは,考えるほうが簡単だからだ.
  • 人生において自分が何を求めているかを知るには,何かを始めてみるのが一番だ.

2|なんでも柔軟に修正しよう

完璧な条件設定が存在しないわけ
  • 飛行機が「予定ルート」を飛んでいる割合は「ゼロパーセント」
    • 自動操縦装置は,毎秒何回も予定位置と現在位置とのずれを感知し,舵の役目を果たす翼に修正命令を出している.
  • 重要なのは「スタート」ではなく「修正技術」のほう
  • 大事なのは「完璧な計画を立てること」ではなく,「状況に合わせて何度でも計画に変更を加えること」.
  • 世界が複雑であればあるほど,出発点の重要性は低くなる.

3|大事な決断をするときは,十分な選択肢を検討しよう

最初に「全体図」を把握する
  • 興味があるものだけに限らず,できるだけたくさんのものを試してから,最終的な判断を下したほうが良い.
    • 「秘書問題」(最良選択問題):秘書問題 - Wikipedia
    • どんな選択肢があるか,全体像をつかむ前にひとつを選びとってしまうのでは,早計すぎる.
    • 「早い段階」で決断を下してしまうのは,いろいろなことを試す手間を省きたいから.
  • 私たちが抽出するサンプル数は少なすぎて全体を代表していないにもかかわらず,それだけの情報をもとに性急に決断を下してしまう.
    • 広い世界のほんの二,三種類のサンプルを試しただけで,人生のパートナーや,理想の仕事や,最適な居住地を見つけられると信じている.

4|支払いを先にしよう

わざと「心の錯覚」を起こす
  • 起きてしまったことをどう意味づけ,どう解釈するかは,あなた自身でコントロールすることができる.
    • よい人生を送れるかどうかは,「事実を前向きに解釈できるかどうか」で決まることが多い.
  • お金より,ストレスの方を節約する.

5|簡単に頼みごとに応じるのはやめよう

小さな親切に潜む大きな罠
  • 頼みごとをされたときには,その無理な要求を検討する時間は,きっかり五秒感.
    • するとほとんどの場合,答えは「ノー」.
    • 誰からも好かれるというわけにはいかないが,誰からも好かれたいがために頼みごとを全部引き受けるよりはずっといい.
  • 頼みごとを断られたからといって,すぐにあなたを「人でなし」だなどと決めつける人はめったにいない.
  • 「あなたに何かを頼もうとする人たちはみんな,あなたから時間や自由な意思を奪おうとしているようなものだ」

6|戦略的に「頑固」になろう

「宣誓」することの強さを知る
  • 重要な事柄に対しては,「柔軟性」は有利にではなく,むしろ不利に働く.
    • 状況に応じて何度も決断をくり返すと,判断力が鈍ってくる →「決断疲れ」
    • 一貫した姿勢を貫いていれば,あなたは自分のスタンスを知ってもらうことができる →「評価が確立される」
  • 誓約を立てると,毎回,「メリット」と「デメリット」を天秤にかけて決断する必要がなくなる.
  • 「ああいう人だから」とわからせたほうが勝ち

7|好ましくない現実こそ受け入れよう

失敗から学習する
  • 自分には何が不足しているかを考え,その「事実」をきちんと受け入れるべき.
  • 「あなた自身のフライトレコーダー」をつくっておく:
    • 重要な決断をするときには,想定できること,思考の過程,結果など,頭に浮かんだことをすぐに書き留めておく.
  • 失敗をして,その失敗の原因を突き止めるごとに,あなたの人生は向上する:
    • 失敗の原因がわからなければ,あなたはまた失敗をくり返すことになる.
    • 粘り強い分析をして原因を解明しておけば,同じ失敗は避けられる.

人生は単純ではない.どんなによい人生であっても,たくさんの失敗がつきものだ.たまには失敗するのも仕方ない.

重要なのは,「失敗の原因」を突き止めること,そして,その「原因」を完全に取り除くことだ.


8|必要なテクノロジー以外は持たない

それは時間の短縮か?浪費か?
  • 「反生産性」:
    • 「テクノロジーの多くは,一見それによって時間とお金を節約できているように見えても,実際にかかったコストを計算してみたとたんに,その節約分など消えてしまう」という事実を表している
  • それは「本当に便利なのか」を厳密に考える
  • 「本当に必要なもの」以外は,思い切って排除する.
  • テクノロジーというものはたいてい,登場したときにはすばらしく,とても便利になったかのように見えるが,人生の質という観点からいえば「反生産的」に作用することが多い.

9|幸せを台無しにするような要因を取り除こう

問題を避けて手に入れる豊かさ
  • 「勝つこと」ではなく「負けないこと」が大事
  • 「神が何であるか」を言い表すことはできないが,「神が何でないか」は明確にできる.
    • 私たちの「幸せを大きく損なうものは何か」,あるいは「よい人生をおびやかすものは何か」と考えると,その要因をきわめて具体的に挙げることができる.
  • 「何を手に入れたか」で人生の豊かさが決まるわけではない.「何を避けるか」が大事なのだ.

10|謙虚さを心がけよう

あなたの成功は自ら手に入れたものではない
  • たとえあなたが,今の自分の運命に不満があったとしても,客観的に見れば,あなたは実は「途方もない幸運に恵まれている」という事実は頭に入れておいたほうがいい.

11|自分の感情に従うのはやめよう

自分の気持ちから距離を置く方法
  • 自分の感情を深刻にとらえすぎないほうがいい.特にネガティブな感情は重く受けとめなくていい.
    • あなた以外にあなたの心の決定権を持つ人がいない
    • 心のなかで自分がどんな感情を持っていると判断しようが,それに異を唱える人は誰もいない.
  • 自分の感情を,まるで自分とは関係ないなにかのように扱う.
  • 「周りの人の感情」は常に真剣に受けとめるべきだが,「自分の感情」とは真面目に向き合う必要はない.

13|ものごとを全体的にとらえよう

特定の要素だけを過大評価しない
  • フォーカシング・イリュージョン:
    • 「特定のことについて集中して考えているあいだはそれが人生の重要な要素のように思えても,実際にはあなたが思うほど重要なことでもなんでもない」

14|買い物は控えめにしよう

「モノ」よりも「経験」にお金を使ったほうがいい理由