データの見えざる手


イントロダクション

まだ世の中に「ビッグデータ」という言葉のなかった時代から,ウェアラブルなセンサを使って,社会現象や人間行動を計測して,大量データを分析することで,人間行動や社会現象に関するさまざまな発見により世界をリードしてきた.

その全体像をまとめたのが本書である.


第1章 時間は自由に使えるか

  • 大量の人間や社会に関するデータから導かれた法則性を使って,社会をよりよい方向に導いたり,より経済を活性化したりすることができると期待される.
  • 人間や社会には普遍的な法則があるのか,ないのか.もし,ないのであれば,データが大量にあったとしても,それは単に過去の記録にすぎず,未来に直接役立つものではないだろう.
  • あなたが今日何に時間を使うかは,無意識のうちに科学法則に制約されており,自由にはならないのである.
  • エネルギーは形こそ変えるものの,トータルでは,増えもしなければ減りもしない.総量は変わらず,その「配分」が変わるのである.

第2章 ハピネスを測る


第3章 「人間行動の方程式」を求めて


第4章 運と真面目に向き合う


第5章 経済を動かす新しい「見えざる手」


第6章 社会と人生の科学がもたらすもの