データの見えざる手
文庫 データの見えざる手:ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則 (草思社文庫)
- 作者: 矢野和男
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2018/04/04
- メディア: 文庫
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イントロダクション
まだ世の中に「ビッグデータ」という言葉のなかった時代から,ウェアラブルなセンサを使って,社会現象や人間行動を計測して,大量データを分析することで,人間行動や社会現象に関するさまざまな発見により世界をリードしてきた.
その全体像をまとめたのが本書である.
第1章 時間は自由に使えるか
- 大量の人間や社会に関するデータから導かれた法則性を使って,社会をよりよい方向に導いたり,より経済を活性化したりすることができると期待される.
- 人間や社会には普遍的な法則があるのか,ないのか.もし,ないのであれば,データが大量にあったとしても,それは単に過去の記録にすぎず,未来に直接役立つものではないだろう.
- あなたが今日何に時間を使うかは,無意識のうちに科学法則に制約されており,自由にはならないのである.
- エネルギーは形こそ変えるものの,トータルでは,増えもしなければ減りもしない.総量は変わらず,その「配分」が変わるのである.