人は話し方が9割
第1章 人生は「話し方」で9割決まる
- 人間関係を築く上で大切なのは,人柄や,物事の見方,考え方.
- しかし,いくらいいものを内に秘めていても,話し方を間違えてしまうと魅力は伝わらず,人を遠ざけてしまうことになる.
- 人は自分に深い関心を寄せてくれる人を好きになる:
- 人は自分への関心が一番強い
- 人は自分のことをわかってほしい生き物
- 人は自分のことをわかってくれる人に好意を持つ
- 「いかに話すか」より「いかに聞くか」
- 人は誰しも自分のことに関心を持ってほしいと思っており,認めてほしいと考えているから.
- 相手の自己重要感を高めるのに最も有効なのが,「聞き方」をマスターすること.
- 「とにかくお客さんが困っていることは何だろう,どんな風にお役に立てるんだろう,そこだけに集中してお客さんのヒヤリングをした.」
- 「話す力」より「聞く力」を磨く
- 相手を理解することからすべては始まる.まずは相手の話をよく聞くこと.
- 「相手を観察し,相手が本当に求めているのは何かを真剣に探そう.そうすれば必ずうまくいく」
- 相手の人にいかに自分が関心を寄せているかを伝えることが大事:
- 感嘆→反復→共感→称賛→質問
- 感嘆:相手の話を聞いたときに受ける感銘の表現
- 反復:相手の話を繰り返す
- 共感:相手の話に感情を込めて理解を示す
- 称賛:相手を評価する
- 質問:相手の話を中心に展開させていくためにその後を追いかけて聞く
第2章 「また会いたい」と思われる人の話し方
- 本当に伝えたいことについて,熱心に語る.
- たとえ流暢でなく,言葉数が少なかろうと,ゆっくりじっくり話し,真意を相手の心に届ける.
- 「エレベーターの中の沈黙が嫌」というのは,「話したくない人とも話さなくてはならない」という思い込みがあるから.
- 相手が何を大切にし,どこをほめられると嬉しいのか?ここをしっかりと観察する.
- 「やっぱり」をつけることで,相手は「えっ,普段からそう思ってくれてたの?」と感じる.
- 「自分の話したいこと」ではなく,「相手の求めている話,相手にメリットのある話」をする.
- 相手の名前を覚えてすぐに呼び始める
- 「人は誰もが自分のことをわかってくれる人を好きになる」
- しくじりリストを作って,失敗談をタイミングよく話す.
第3章 人に嫌われない話し方
- 相談に来る人というのは,結局のところ,「とにかく話を聞いてほしい」「自分のことをわかってほしい」「共感してほしい」という思いが強い.
- アドバイスするときは,意見を押しつけないように慎重に.
- どんなにあなたが「こうすればいいのに」と思ったとしても,そこはグッとこらえる.
- まず相手を肯定してから,自分の意見を話すと柔らかくなる.
第4章 人を動かす人の話し方
- 「がんばれ」を言う時は,相手をよく見てタイミングと言い方に注意する.
- がんばりすぎて疲れている人には「ちょっと力を抜こうよ」と話す.
- がんばっていない人には,がんばりたくなるように話す.
- がんばりたくてがんばっている人には,その向こうにある未来を話す.
- 叱る時こそ,相手への敬意と労いを忘れずに.
- 最後に期待を添えれば,相手も奮起する.
- 人のパフォーマンスは,リラックスしている時に上がる.
- 「いい言葉(感謝の言葉)を口にする,口ぐせにする」ということは,精神衛生上,ものすごくプラスの効果がある.
- 自分が感謝の言葉を口にするのも大切であるが,相手の気持ちを感謝して受け取るということも同じぐらい大事なこと.
- 真に大切なのは「言葉」だけでなく,その奥にある「感情」にフォーカスすること.
- 「話し方」は,「心のあり方によって決まる」
- 話し方は,日頃の心のあり方が形になったもの.
- 「話し方のスキルを上げること」=「心を磨く」