アイデアのつくり方
- 作者: ジェームス W.ヤング,竹内均,今井茂雄
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 1988/04/08
- メディア: 単行本
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心を訓練すること
アイデアは新しい組み合わせである
- アイデアの作成は,公式化(一定の明確な方法に従う)できる.
- 第一の段階は,資料を収集することである.
- 集めてこなければならない資料には,特殊資料と一般資料の二種類ある.
- 特殊資料とは,製品と,それを売りたいと想定する人々についての資料である.
- ある1人のタクシー運転手に対して,この男がこの世界中の他のどの運転手とも違った1人の独自の人物にみえるようになるまで,君はこの男を研究しなければいけない.
- 私たちは大抵この「知識を収集する過程」であまりに早く中止してしまう.
- アイデアは,製品と消費者に関する特殊知識と,人生とこの世の種々様々な出来事についての一般的知識との新しい組み合わせから生まれてくるものなのである.
- 教養・知識が多いほど,アイデアが生まれるチャンスもそれだけ多くなる.
- 第二の段階は,収集した資料を咀嚼することである.
- どんなに不完全・部分的であっても,アイデアを紙に書き留めておく.
- 第三の段階は,問題を完全に放棄し,何でもいいから自分の想像力や感情を刺激するものに心を移すことである.(音楽を聴いたり,映画を見たり,本を読んだり)
つねにそれを考えていること
最後の段階
アイデアの作られる全過程
- 資料集め.─諸君の当面の課題のための資料と,一般的知識の貯蔵を絶えず豊富にすることから生まれる資料と.
- 収集した資料の咀嚼.
- 孵化段階.そこでは諸君は,意識の外で何かが自分で組み合わせのしごとをやるのに任せる.
- アイデアの事実上の誕生.
- 現実の有用性に合致させるために最終的にアイデアを具体化し,展開させる段階.
ニ、三の追記
- 何かさし当たっての目的のためにクソ勉強するのではなく,それ自身の興味のために追求する時に一番効率よく資料を集めることができる.
解説
- 「大陸移動説」や「生物進化論」といったすぐれたアイデアはいかにして生まれたのか.
- ウェゲナーは,たとえば大西洋の両側にある二つの大陸を,大西洋に面した側の海岸に線でもってくっつけると,それが見事にくっついて一つの超大陸になると述べた.しかし,それらの事実のほとんどは,ウェゲナー以前にすでに指摘されていたことであり,その意味でそれらは既存の要素であった.しかし,ウェゲナー以前に,それらの要素を組み合わせて「大陸移動説」を主張した人はだれもいなかった.
- ダーウィンは,たとえばより上の地層中にある生物化石ほど複雑な形態をしていることに注目し,「生物進化論」を主張した.しかし,この化石からの証拠は古生物学者によってすでに得られていたものであり,ダーウィンが新たに発見したものではない.この場合にもまた,これらの既存の要素を組み合わせて「生物進化論」をうちだすことだけが,天才ダーウィンの出現を待って初めてなされたのである.
- 「パレートの法則」のポイントは,「大事なことを先にやれ」
- 上位20%にあたることを適確につかめれば,仕事の効率は4倍になる.
- こうなると問題は,「何が大事なことか」を見抜くこと.